なんにもわかっちゃない

キスマイとセクゾとつんくとハロプロ

大友くんはずるい

何度もすみません。溺れるナイフの大友くんについて追記というか感想吐き出し。

 夏芽がコウと体を重ねた後の、大友くんと夏芽のカラオケのシーン。「夢」の為に東京に行く、「夢」の為に別れてほしいといった夏芽。受け手によっては夏芽のことをずるいと感じると思う。でも、このシーン、大友くんもずるいよね。夏芽を責めないし、心の奥底を揺さぶろうとは決してしない。どこかで自分はコウと違って夏芽を包み込むことはできても揺さぶることは出来ないと諦めている。いや、違う、大友くんはずっとずるい。だってずっと傍観者だもん。夏芽と付き合っていても、そのスタンスは変わらない。「俺じゃだめなんか?俺が笑わせちゃるけえ」と言いながら、「友達でいよう」という。「夏芽とコウは特別なものだから」と一線引いて自分のことを守っている。苦しんでいる夏芽を「笑わせる」ということにばかり囚われて、泣かせてはくれない。でもその凡人ゆえのずるさが、私の心を捕らえて離さない。
見終わった直後はそこまで大友くん大友くんってならなかったけど、じわじわとまわる毒のように、大友くんの魅力が私の体をめぐっている。映画を見に行こうとデートに誘った次の日、夏芽が熱を出しお見舞いに行くシーン、「友達」と言いながらキスをする大友くんはずるい。眉毛のくだりで初々しくいちゃいちゃするのがかわいすぎてずるい。バッティングセンターで未来の話とコウの話を織り交ぜてくるのがずるい。しっかりと地に足がついた考えを持っているのがずるい。コウに、イカ焼きに青春をかけるとか言っちゃうところがずるい。夏芽じゃない相手とだって、幸せに暮らしていけるんだろうなって、大友くんのパートナーに選ばれた人は幸せに生きていけるんだろうなって容易く想像できるのがずるい。(もっといったら名前が勝利なのもずるい)。でもその大友くんのずるさがまた夏芽を救っていたのも事実なんだよなあ。そしてこの「ずるい」には私が大友くんにリア恋のような感情を抱いてしまうことに対しての感情も混じっている。あ〜ずるい…ずるいよ大友くん。ずるいよ重岡くん。ひとつ前の記事で大友くんを演じた重岡くんを羨ましいと言ったけれど、これが自担だったときには毒がまわるとか言っている間もなく猛毒にやられて死んでいたかも…って思うからよかった。しかも監督のインタビューとか読んでいるとなるべく演技しないように素が出るように仕向けてのあれなんだよ。大友くんはずるい。重岡くんもずるい。大友くんという愛しい凡人を演じながら、少クラでTHEアイドルなウインクを完璧にこなしちゃうところがずるい。